ICRP-11/GEC 2022が宮城県仙台市で開催され、国内外から研究者や科学者が集まり、教育や研究の発展、仲間との交流を図りました。10月3日から7日まで仙台国際センターで開催されたこの合同会議は、第11回反応性プラズマ国際会議、2022年ガスエレクトロニクス会議、第40回プラズマ処理シンポジウム(SPP-40)、第35回材料のためのプラズマ科学シンポジウム(SPSM35)で構成されています。アメリカ物理学会が主催し、応用物理学会が共催しました。
ICRP-11/GEC 2022は、2020年初頭にコロナが流行して以来、仙台で開催された初めての大規模な国際会議です。参加者は550名を超え、米国やドイツなど海外からも約200名にご参加いただきました。会議セッション中、宴会、外出時などに、感染リスクを低減するためのさまざまな感染対策がとられました。
大会組織委員会のお二人にお会いし、お話を伺いました。アメリカ物理学会のアソシエイト・ディレクター、アンドレ・チョレウィンスキー(Andre Cholewinski)氏と、エルク・イベンツのミーティング・プロデューサー、エヴァ・L・カイデル(Eva L. Keidel)氏です。参加・開催経験の豊富なお二人から、本会議の体験談やイベント開催地としての仙台の印象などをお聞きしました。
仙台は東京から新幹線で90分と好アクセスな上、市内の移動も便利です。エヴァは「仙台はコンパクトな市街地、美しい街の緑、適切な日英の道路標識のおかげで、非常に歩きやすい都市です」とのこと。アンドレは5ヶ国語を話しますが、「日本語はそのうちの一つではありません!」と笑顔で話してくれました。また、海外でも人気の運転代行アプリ「UBER」が、現地のタクシーと連携していることを知り、喜んでいました。タクシーを呼ぶのも、目的地を伝えるのも、支払いをするのも、アプリで簡単にでき、現金を持ち歩く必要もありません。さらに、地元の人たちがとても礼儀正しくて親切なこと、交通量の割に道路がとても静かなこと、ゴミ箱がないにもかかわらず街がとてもきれいなことにとても驚いた、とのことでした。
仙台は豊かな歴史と文化に満ちています。毎年5月の第3日曜日とその前日に開催される青葉祭りでは、定禅寺通りの並木道で伝統の「すずめ踊り」が披露されます。
仙台市の主要な会議場である仙台国際センターは、十分な広さやサービスがあり、スムーズに会議が開催できました。近年多くの会議場が新設される中で、会場として選ばれ続けるために、常にサービスや設備を向上させているそうです。仙台駅から地下鉄でわずか4分、仙台城跡のふもと、風光明媚な広瀬川と東北大学川内キャンパスの間に位置する国際センターは、利便性が高く、会議開催にふさわしい施設です。
約250名の参加者は、ウェスティンホテル仙台で開催されたオープニングバンケットで、地元の食材を使った特別ディナーを楽しみ、プロフェッショナル集団による仙台の伝統的な「すずめ踊り」のパフォーマンスで盛り上がりました。
最終日は雨にもかかわらず、二人は会議後の残りの時間を楽しみました。エヴァは家族のために買い物に出かけ、仙台に数多くある有名な日本酒ブランドの一つ、勝山酒造の日本酒をお土産に選びました。アンドレはパルコのデパート内のポケモンセンターやジャンプショップで、お子様用の日本のアニメグッズを購入し、スーツケースいっぱいに詰め込みました。ホテルに戻る前に、二人は新鮮な魚介類や「三角油揚げ」、そして二人のお気に入りである「仙台牛」のステーキなど、仙台の名物料理を堪能し、その労をねぎらいました。
「ありがとう!」 エヴァさん(左)とアンドレさん(右)。近い将来、ICRP-11/GEC 2022の参加者が仙台に戻ってくることを楽しみにしています。
アメリカ物理学会 アソシエイト・ディレクター、アンドレ・チョレウィンスキー(Andre Cholewinski)氏
エルク・イベンツ ミーティング・プロデューサー、エヴァ・L・カイデル(Eva L. Keidel)氏