お知らせ

「観光レジリエンスサミット」が開催されました

ニュース 2024年12月02日

2024年11月9日から11日にかけて、仙台市において世界観光機関(UN Tourism)協力のもと、観光庁の主催により「観光レジリエンスサミット」が開催されました。この国際会議が仙台で行われたのは、2011年の東日本大震災からの復興を続けていること、そして第3回国連防災世界会議で「仙台防災枠組2015-2030」が採択された都市であることが背景にあります。このサミットは、観光業のレジリエンス(復元力)と持続可能性を高め、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与することを目的としました。

このサミットでは、「レジリエンス」という概念が進化していることに焦点が当てられました。従来は自然災害や経済危機に関連付けられていましたが、COVID-19パンデミックによって観光業が外的な影響を受けやすいことが明らかになったのです。観光業の規模と影響が今後ますます拡大する中で、持続可能性とレジリエンスの統合が経済や社会へのリスクを軽減するうえで重要であることが強調されました。

3日間にわたるこのイベントには、アジア太平洋地域の10か国と7つの国際機関から約100名が参加しました。プログラムには、シンポジウム、二国間会談、閣僚級会合が含まれ、「仙台声明」と呼ばれる、防災と復興における官民連携の強化を目的とした枠組みが採択されました。また、参加者はエクスカーションを通じて市内の沿岸部の被災状況や、このエリアのにぎわいを取り戻す取り組み等を体験しました。メイン会場は仙台国際センター、宿泊とレセプションは1000年以上の歴史を持つ秋保温泉の旅館「佐勘」で開催されました。また、外国人観光客にも対応する「観光危機管理マニュアル」がこのサミットを契機に発表され、災害対応と情報発信の改善を目指します。

仙台観光国際協会(仙台コンベンションビューローを含む)は、ボランティアの募集、歓迎ボードの制作、協会長によるパネルディスカッションへの参加を通じてサミットを支援しました。

詳細はこちら(日本語):https://www.city.sendai.jp/mice/tourism_resilience_summit.html
仙台声明(英語)はこちら(PDF):https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001842371.pdf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真提供:仙台市 文化観光局観光レジリエンスサミット推進室

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